自由へのマスケット

統治の名の下に捻じ伏せられた怒りと悲しみ　　

鈍く光るマスケット銃を手に　夜明けの帝都に引き金を引く　

深紅に染まり溶けてゆく雪　

私たちは今　祖国とともに自由へと踏み出す

鈍色の街に　粉雪が舞う夜明け前

月 空に溶け　裁きを告げる朝日が昇る

静寂の路地裏　高鳴る鼓動　息潜め

悴む指先　冷えた鉄の引き金に当てて

さあ　心の羽根は大空へと　翔び立ってゆく　

あの哨舎の向こう　明日の扉を　ひらく

流れる時の舳先で君はいま　未来を映す　青い瞳に

光よ照らせ　われらを導くのなら

君と生きる　自由の世界へ　

雪雲の空が　茜色に染め上がる

歌声合わせて　怒りの旗　風にはためかせ

さあ隷属を断て　偽りの主を倒せ　

あの　玉座の向こう　明日の扉をひらく

光と影の狭間で君はいま　白い腕を空に掲げて

女神よ微笑え　われらを導くのなら

誰もがみな　歌う世界へ

斃れた君の骸を染めるのは　希望に捧げた深紅の誓い

祈りよ届け　涙を奇跡に換えて

全て包む愛を世界へ

作詞　Yassan

作曲　Anny